「あなたの“Google携帯”作って」――AndroidでiPhoneライクなUIも
「携帯電話の『Hello,World!』を」――米Googleが、携帯電話向けオープンプラットフォーム「Android」のSDKを公開。Google Mapsとアドレス帳を組み合わせたアプリや、iPhoneのようなタッチスクリーンUIなどを、YouTubeに投稿した動画で紹介している。
「携帯電話の『Hello,World!』を」――米Googleは11月12日、携帯電話向けオープンプラットフォーム「Android」のSDK(ソフトウェア開発キット)と、Androidを活用したサービスの開発事例をWebサイトで公開した。Google Mapsとアドレス帳を組み合わせたアプリや、iPhoneのようなタッチスクリーンUI、アプリの開発手法などを、YouTubeに投稿した動画で紹介している。
SDKは、Windows、Linux、Mac OS X用のSDKを公開。エミュレーター付きでダウンロードできる。
Androidの概要や開発事例を紹介する動画「Android Demo」では、技術担当のスティーブ・ホロウィッツさんが「うわさされた“gPhone”はないが、Androidを使えば数千ものgPhoneを作ることができる」と話し、社内で開発したアプリのデモを公開している。
デモでは、アドレス帳から友人を検索し、その住所をGoogle Maps上に表示させるアプリや、テキストチャット、Webブラウザ、3Dゲームなどを紹介。タッチスクリーンのUIを利用し、iPhoneのようにスクリーンを指で触って画面をスクロールする――といったデモもある。
できるだけシンプルに開発できるように配慮したといい、アドレス帳から電話をかけるアプリ「HelloAndroid」を7分間で作り上げる動画や、外部開発者が「とてもシンプルだから、最初の1日で数独アプリを作り上げた」などと話す動画も公開された。
米Googleの創業者サーゲイ・ブリン氏は「Android Demo」の動画に登場し、「わたしはLinuxやGNUといったフリーツールでPC向けのすばらしいサービスの作り方を学んだが、Androidなら携帯電話で同じことができる。ベストアプリはあなたような技術者によって作られる。これまでに見たことがない革新的なアプリを楽しみにしている」とコメントしている。
同社は、賞金総額1000万ドルのAndroidアプリコンテストも開く。
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Googleが発表したのは、「うわさされたGoogle携帯よりも野心的」な包括的プラットフォームの開発。T-Mobile、HTC、NTTドコモ、KDDIなどがアライアンスに参加する。
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