米Blowtorch Entertainmentは11月16日、5000万ドル以上の創業資金を確保し、正式な設立を発表した。新会社は18〜24歳の若者を対象としたコンテンツの制作、およびオンライン、携帯電話、劇場、イベントなど、幅広い市場でのコンテンツ配信を行う計画という。
同社の創業メンバーには、大手広告代理店のLeo BurnettやMTV、Verizonなどのエンターテインメント、技術、広告業界や大手ハリウッドスタジオのベテランが名を連ねる。
Blowtorchのケリー・ロドリゲスCEOは「今日の若者は1つのメディアブランドにしばられず、オンライン、テキストメッセージそして従来のメディアなど、多くのチャネルを利用する」とし、新会社は若者たちが毎日利用するすべてのチャネルに向けてコンテンツを配信する考えを明らかにした。
同社は映画、ショートフィルム、携帯電話やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)向けコンテンツを制作。映画は特に大都市や大学が所在する都市の映画館を中心に配給する。またVivendi Visual Entertainmentと提携し、制作した映画のDVD化も行う計画だ。
Blowtorchは初期資金5000万ドルにより、まず映画とショートフォームのコンテンツ制作、オンラインコミュニティー「Blowtorch.com」の立ち上げに着手する。2008年春には、制作第1号の映画「You Are Here」を公開する予定という。
関連記事
- MTVが「世の中を変えたい」若者向けSNS「Think.MTV.com」
MTVが慈善団体と協力、社会に役立つ活動をしたい若者たちのためのSNSを立ち上げた。 - MTV、年内に20以上のWebサイトを新設
同社によるWebサイトは、年内に合計300サイト以上になる予定。 - SNSは社会人になったら“卒業”するもの?
今はSNSで情報を入手しているけれど、社会人になったらSNSは“卒業”──サントリー次世代研究所が大学生を対象に調査した結果から、こんな若者のメディア観。では社会人になったら……? - 映画・音楽の宣伝、「専門誌よりブロガー」
映画や音楽などの“エンタメ系”専門誌の発行部数が激減する一方で映画を取り上げる個人ブログなどネットメディアの存在感が強まり、映画配給会社も人気ブロガーに作品を紹介してもらう戦略に出ている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.