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SAP、Oracleから提訴のTomorrowNowを売却する可能性
Oracleからソフトウェアを不正にダウンロードしたとして提訴されているTomorrowNowの役員が辞任。SAPは同社の売却も視野に入れているようだ。
独SAPは11月19日、傘下の米TomorrowNowのアンドリュー・ネルソンCEOを含む複数の役員の辞任を発表。同時に同社を売却する可能性も明らかにした。
TomorrowNowはPeopleSoftの顧客にサポートを提供する企業。SAPは、OracleがPeopleSoftを買収した直後の2005年1月にTomorrowNowを買収した。
Oracleは2007年3月、TomorrowNowが自社の顧客の代理人としてOracleのWebサイトから著作権のあるソフトウェアコードの不正なダウンロードを行ったとして提訴した。SAPはこの訴えに対し、不適切なダウンロードがあったことは認めながら、Oracleの知的財産を盗み出す行為には該当しないとしている。
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