米調査会社のcomScoreは11月25日、オンライン消費額(旅行以外の小売関連)の統計を発表した。感謝祭翌日の「ブラックフライデー」(今年は23日)の消費額は5億3100万ドルに達し、前年のブラックフライデーを22%上回ったという。感謝祭当日の消費額は2億7200万ドルで、前年と比べて29%増。11月1〜23日の消費額は、前年比17%増の93億6000万ドルだった。
11月累計(23日まで)の消費額をカテゴリー別にみると、前年比で最も伸び率が高いのはゲーム関連(ゲーム機・ソフト含む)で134%増。任天堂のWiiやソニーのプレイステーション 3、Xbox向けゲーム「Halo 3」が伸びをけん引しているという。以下、家具や器具・道具類が36%増、家電が21%増と続く。
comScoreは、今後の年末商戦の早期指標となるブラックフライデーのオンライン消費額の伸び率が、11月累計での伸びを上回っていることは「明るい兆候だ」とコメント。感謝祭の連休明けの月曜日「サイバーマンデー」はブラックフライデー以上となり、消費額が7億ドルを超えると予測。12月も引き続き力強い消費が続くと期待している。
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