三洋電機は11月29日、2008年3月期通期の連結営業利益予想を当初より50億円上積みし、500億円に上方修正した。デジタルカメラや二次電池が好調だったほか、コスト削減効果が現れた。ただ「企業間競争が激しく、原材料価格高騰など不安要因がある」とし、売上高や純利益は据え置く。
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同日発表した2007年4〜9月中間期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が159億円で、前期の36億円の損失から黒字転換。売上高は前年同期比0.4%減の1兆914億円、営業利益は50.3%増の238億円、経常利益は3.4倍の241億円だった。
デジタルカメラは、OEM品も自社ブランド「Xacti」も好調。カーナビ「GORILLA」はワンセグ内蔵機種などが好調だった。ただ、携帯電話と国内の白物家電は減収となった。
リチウムイオン電池やニッケル水素電池「eneloop」は堅調。PC・携帯電話向け電子部品、ノートPC向け光ピックアップも好調だったが、薄型テレビ、ゲーム機向け半導体は不調だった。
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