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「FeliCaポケット」に本腰 ソニー、三井物産ら5社で合弁会社
FeliCaによる会員サービスを容易に導入できる「FeliCaポケット」を軸に、飲食店などのマーケティングを支援する新会社を、ソニーやぐるなび、三井物産など5社が合弁で設立する。
ソニー、三井物産など5社は11月29日、FeliCaによる会員サービスを導入できるパッケージ「FeliCaポケット」(別記事参照)を軸に、企業の顧客マーケティング支援を展開する合弁会社を1月に設立すると発表した。
新会社「フェリカポケットマーケティング」を1月に設立する。資本金は4億円で、ソニーが60%、ぐるなびと大日本印刷が12.5%ずつ、三井物産が10%、丹青社が5%を出資する。社長にはソニーでFeliCaビジネスに携わった納村哲二氏が就任する。
FeliCaポケットは、ポイントサービスやクーポン、スタンプラリーなど、FeliCaを活用した会員サービスを飲食店などが低コストかつ容易に導入できるようにした汎用パッケージ。新会社は、流通、飲食、エンターテインメントなど多彩な分野にFeliCaポケットを売り込み、FeliCaを活用して各事業者の収益向上に貢献できるマーケティング支援を図っていく。
将来は、FeliCaポケットを導入した事業者や、ネットにまたがるユーザーの行動履歴・導線を分析し、新しい広告・マーケティング事業も試みる。「FeliCaポケットはリアルとネットを有機的につなぐ新しいタイプの広告・販促モデルを可能にするメディアになる」としている。
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