Yahoo! Widget 4.5公開――FlashとHTMLをサポート
Yahoo! Widgets 4.5はデベロッパー向けにはアップデート版のウィジェットプラットフォームを、コンシューマー向けには新しいWidget Galleryを提供している。
米Yahoo!はYahoo! Widgetsプラットフォームをアップデートし、ウィジェット作成にAdobe FlashとHTMLを使っているデベロッパーをサポートしている。
Yahoo!は11月29日、「Yahoo! Widgets 4.5」を発表した。同社製品管理ディレクターのスコット・デリンガー氏によると、デベロッパー向けにはアップデート版のウィジェットプラットフォームを、コンシューマー向けには新しいWidget Galleryを提供している。ウィジェットとは、デスクトップに常駐してパーソナライズされた最新情報でユーザーを助けるミニアプリケーションのこと。
デリンガー氏によると、ストリーミングビデオやゲームといった「あらゆる種類のリッチな体験がFlashで可能になった」。HTMLのサポートでは、デベロッパーがWebページから情報を引き出してウィジェットを作成するのが容易になったという。
Yahoo! Widgetsの作成には一般にJavaScriptが使われるが、「HTMLはJavaScriptよりも簡単」だとデリンガー氏は話す。「しかも、ユーザーは既にHTMLとFlashでアセット(画像やテキストなどのアイテム)を持っている。それを拡張してYahoo! Widgetsに対応させることが可能になった」。
さらにYahoo!は、ウィジェットエンジンの機能を拡大するきめ細かいセキュリティモデルを導入している。同氏によると、完全なDOM(Document Object Model)も追加された。「これはW3C準拠のDOMであり、JavaScriptデベロッパーがウィジェットを開発しやすくなる」(デリンガー氏)
同氏によると、Yahoo!には既に4300以上のウィジェットがあるという。中にはYahoo!が開発したものもあるが、ほとんどは社外で作られたものだ。「ウィジェットは素晴らしい勢いで成長している」と同氏は言う。
それ以外でYahoo!がデベロッパー向けに提供している新機能として、ビデオなど新しいリッチメディア機能を使うことで、より魅力的なデスクトップウィジェットの作成が可能になった。また、Installer Badgeと呼ばれるウィジェット作成用オンラインツールによって、デベロッパーがどんなWebページからも1クリックか2クリックで自分のデスクトップウィジェットをダウンロードさせることができるようになった。デベロッパーが作成したウィジェットは、Yahoo! Widget Galleryを通じてユーザーに見つけてもらいやすくなっている。このギャラリーは新しい検索エンジン最適化(SEO)が特徴だとデリンガー氏は言う。
コンシューマー向けのウィジェットも刷新された。Yahoo! Widget Galleryからコンテンツとサービスを提供するデスクトップウィジェットを見つけてダウンロードするのが容易になっている。
Clearspring Technologiesをはじめとするウィジェット作成・配信プラットフォームの大手数社と組むことで、Yahoo! Widgetプラットフォームでユーザーが利用できるウィジェットの数も増えた。Clearspringとの提携により、NBC Universal、Maxim、TIME誌などのメディアパートナーのウィジェット利用が可能になっている。
Netvibesも10月のウィジェットサミットで、Netvibes UWA(Universal Widget API)を使って開発された何千ものウィジェットを、デスクトップPC用のYahoo! WidgetsとしてNetvibes Ecosystemから提供を開始したと発表した。
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