弁理士の栗原潔さんはこのほど、JASRAC(日本音楽著作権協会)に許諾を得た上で、ヒット曲などを歌声制作ソフト「初音ミク」で制作し、ストリーミング配信するサイト「初音ミク sings」を開設した。
栗原さんがJASRACに許諾料を支払って開設した。まずは大瀧詠一さんの「夢で逢えたら」、山本リンダさんの「きりきり舞い」など4曲を公開中。バックトラックの打ち込み・演奏は全て栗原さんが行っている。
楽曲リクエストもメールで受け付ける。リクエスト曲の理想は「とても良い曲なのにみんなに知られていない曲、昔の曲なのに現代の視点で聴いても古くさくなっていない曲」で、「アニソン、ゲームミュージック、萌え関係は全然知りませんのでご了承ください。英語の曲や極端な早口の曲はミク的につらいのでご勘弁ください」としている。
今後、打ち込みテクニックや機材などの情報も公開する予定という。
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