Nokia、「携帯向けインターネットサービスで世界首位」が目標
Nokiaは2009年に携帯電話加入者が40億人に達するとの予測を発表。その中での市場シェア拡大、ネットサービス提供拡充を目指すという。
フィンランドのNokiaは12月4日、オランダのアムステルダムで開催された投資家向け年次会議「Nokia Capital Market Days」において、今後1、2年の短期的な目標や戦略を発表した。同社のオリペッカ・カラスブオ社長兼CEOは、「Nokiaの目標はモバイルデバイスへのインターネット提供で世界ナンバーワンになること。2010年には、インターネットサービス市場の総規模は約1000億ユーロに達するだろう」と語った。
同社によると、Nokia Groupの今後2年間の営業利益率目標は16〜17%。Nokia Devices & Servicesの目標は約20%という。独Siemensとの合弁による通信機器会社Nokia Siemens Networksは、2009年末までに営業利益率を10%まで伸ばす目標を立てている。
Nokiaは2008年、モバイルデバイス市場におけるシェア拡大を目指す。同社の予測によると、2007年の世界のモバイルデバイス出荷台数は約11億台で、2008年には10%増える見通しという。ただし地域差があり、アジア太平洋、中国、中東、アフリカでは15%以上増えるが、北米、欧州、中南米諸国では10%以下にとどまる見込みだ。
モバイルデバイスの価値は上がるものの、新興市場での低価格化競争により、平均販売価格は下がると予測する。スマートフォンなどの統合型端末の市場は、2007年には台数ベースで約1億2000万台、2008年には1億8000万台に達するという。
携帯電話加入者数については、2010年に40億人に達するという以前の予測を修正し、2009年にも40億人に達するだろうとしている。
デジタルカメラ付きNokiaデバイスの出荷台数は、2007年は約2億台、2008年には2億5000万台まで増える見通し。Nokiaの音楽対応機種については、2007年の出荷台数は約1億4500万台、2008年は1億8000万台以上に達する見込みという。
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