ニュース
米テキサス州、児童の個人情報の不正入手で2サイトに法的措置
名前や年齢、住所に加え、身長、体重といった詳細な個人情報を児童から収集しているWebサイトに、テキサス州検事総長が法的措置を取ることを明らかにした。
米テキサス州のグレッグ・アボット検事総長は12月5日、児童の個人情報を入手しながら、プライバシーと安全保護に努めていないとして、ゲームサイトのTheDollPalace.comおよびGamesradar.comに対し、児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)にのっとり、法的措置を取ると発表した。同法は、Webサイトが13歳以下の児童から不必要な個人情報を収集することを禁じたもので、テキサスは同法を適用する初の州となる。
検事総長によると、両サイトは児童から、氏名、年齢、自宅の住所などの個人情報を不法に収集。またサイトには親の同意を得る機能はあるものの、子供でも簡単に回避できるため、保護者の知らない間に子供がチャットやフォーラムなどを利用できてしまうという。
またTheDollPalace.comでは、ほかのユーザーと知り合い、「友だちを検索」するために、10ページもの個人プロフィールを入力することを求めている。身長、体重、目の色などの詳細な身体的特徴のほか、どんなタイプの人と知り合いたいかを尋ねる項目もある。
アボット検事総長は、両サイトが児童から個人情報を収集する前に親の同意を得ておらず、十分な情報公開をしていないとして、COPPAに違反すると主張している。
関連記事
- オンラインのプライバシー管理が甘い若者たち――英調査
大半の若者たちは、個人情報が誰にでも入手されてしまう危険性を深く考えずに、SNSなどで氏名や住所などを公開しているようだ。 - ネットで知らない人から接触、子供の32%が経験
男子よりも女子の方が知らない人からの接触が多く、恐れや不快感を感じたと答えた子供は7%だった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.