Winampにシステム乗っ取りにつながる脆弱性
先週末、米MicrosoftがマルチメディアフレームワークおよびAPIの脆弱性を修正する重要なパッチを準備していた一方で、攻撃者がマルチフォーマットメディアプレーヤー「Winamp」の脆弱性を悪用する方法を示すコンセプト実証コードが登場した。WinampはNullsoftが提供するWindows対応メディアプレーヤーで、Windows Media Playerに次いで世界で2番目に普及している。
Symantecは12月8日にセキュリティアドバイザリーを発表し、「Winampが一部のMP4ファイルを処理する方法に脆弱性があり、攻撃者がこれを突いてシステムを乗っ取る危険がある」と警告した。Nullsoftは、バッファオーバーフローを引き起こすこの脆弱性にWinamp 5.35で対処した。この脆弱性はWinamp 5.02~5.34に影響する。
攻撃者がこの脆弱性を悪用する方法は、悪意あるMP4ファイルを作成し、これによってバッファオーバーフローを発生させるというもの。Symantecによると、このファイルには代替メモリアドレス、任意のコード、NOP(No Operation)コマンドが含まれると考えられる。NOPは、CPUクロックサイクルを消費する以外何もしないアセンブリ言語のコマンド。
こうした不正なファイルは電子メールなどの手段で配布される恐れがある。脆弱性の悪用が成功すると、システムを完全に乗っ取ることが可能になる。Symantecは、脆弱性を突いた攻撃が実際に行われた例を確認していない。
Symantecはユーザーに、パッチをすぐにインストールできない場合は、ネットワーク侵入検知システムを使ってネットワークトラフィックを監視し、脆弱性を悪用しようとする試みや、システムが乗っ取られたことによって発生するような不審な挙動(NOPコマンドや原因不明のトラフィックなど)をチェックすることを勧めている。
また、Symantecはユーザーに、信頼できない、または不明な差出人から送られたファイルにアクセスしないようにし、特に、Winampでそうしたファイルをロードしないよう注意を呼び掛けている。
Nullsoftのパッチはここ(訳注:このリンクからは実行ファイルが直接ダウンロードされます)でダウンロード配布されている。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「応用情報技術者試験」申込障害 カード二重決済、「申込完了」でも座席なし……IPAが詳細発表
-
2
SBI証券、Google・Appleパスキー乗っ取り被害「確認されていない」 注意喚起は他社事案
-
3
ChatGPT、無料版を含む全ユーザーに「GPT-6」 回答内に“操作できる画面”を生成する「Intelligent UI」搭載
-
4
「IDCFクラウド」障害で止まった「MTクラウド版」、「Googleクラウド」のバックアップで「さくらのクラウド」に移行へ
-
5
IDCFクラウドへのランサム攻撃、495の企業・自治体に影響 一部には「復元難しい」との通達も
-
6
Googleパスワードマネジャーに脆弱性 パスキーで守られたアカウント乗っ取る3つの攻撃手法、米パロアルトが警鐘
-
7
バイブコーディングで作った公開中のWebアプリ、9割に脆弱性 MSの研究者など調査
-
8
NISA口座「もぬけの殻」に 不正アクセス被害者らが証券4社に原状回復求め調停
-
9
相次ぐ不正アクセス受け、古川デジタル相がコメント 国民に3つのサイバー対策呼び掛け
-
10
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR