ノルウェーのOpera Softwareは12月13日、米MicrosoftのWebブラウザInternet Explorer(IE)の提供が独禁法に違反しているとして、欧州委員会に苦情を申し立てたことを明らかにした。
Operaは、MicrosoftがWindowsとIEの抱き合わせ販売によって、独占的立場を不正利用していると主張。また、IEがオープンなWeb標準に準拠しておらず、相互運用性を阻んでいることも問題だとしている。Operaは「消費者に真の選択肢を提供するため」、欧州委員会に対し、MicrosoftにWindowsとIEの抱き合わせをやめさせること、ほかのブラウザをプリインストールして販売させること、さらにMicrosoftをオープンWeb標準に準拠させることなどを求めている。
Operaは「当社は、消費者個人の選択の自由の推進と、オープンなWeb標準やプラットフォームを越えたイノベーションを提唱している」とし、「当社はすべての消費者に代わって提訴した」としている。
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欧州第一審裁判所による厳しい判決に、IT業界団体からは「欧州の自由企業体制にとって大きな打撃になる」と懸念する声も上がっている。
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