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「社会問題体験型ゲーム」の研究機関立ち上げ

米大学と非営利団体が、新しいゲーム研究機関を設立。MicrosoftやMTVと協力し、社会問題や地球規模の問題を扱う体験型ゲームの設計などを行う。

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 米デザイン専門大学のパーソンズ・スクール・オブ・デザインと、社会問題へのゲームの活用を推進する非営利団体Games for Changeは12月12日、社会問題を扱う体験型ビデオゲームの研究や設計を行う機関「PETLab」の設立を発表した。

 財団John D. and Catherine T. MacArthur Foundationによる補助金45万ドルにより実現したPETLabでは、パーソンズのゲーム設計ならびにデザイン教育と、社会科学分野での強み、Game for Changeの産官学にわたるネットワークを活用し、社会問題や地球規模の問題について学べるような新しいゲームやシミュレーション、ゲームプレイ体験のプロトタイプ化などに注力する。

 PETLabは、活動初年度に米Microsoftならびに米MTVとの協力を計画している。Microsoftとの協力では、同社のゲームソフト開発ツール「XNA Express」やXboxプラットフォームを使い、社会問題を扱うゲーム設計のテストカリキュラムやゲームを作成、オープンソースマテリアルとして他大学へも公開する予定。MTVは、社会問題を扱う若者向けコミュニティーサイト「Think.MTV.com」を運営しているが、PETLabは同サイトに新しいゲームのプロトタイプなどを提供する予定。

 パーソンズは「当校はこれまでにも、地球温暖化や選挙プロセスを扱ったゲームを設計してきたが、PETLabにより、新しいユーザーや協力者にリーチできる」とコメント。「ゲーム設計と社会問題、学習が交差する場を作り出すのが目標」としている。

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