MSとViacom、広告、コンテンツなどで5億ドル規模の提携
MicrosoftはMTVなどのコンテンツをMSNやXbox 360 LIVEで配信し、ViacomはMicrosoftの広告システムを利用する。
米Microsoftと米Viacomは12月19日、広告、コンテンツ配布、イベントプロモーション、ゲームの分野において提携することで合意したと発表した。具体的な契約条件は公表されていないが、最初の5年間に両社間でやりとりされる金銭と事業サービスの規模は約5億ドルだとしている。
提携により、Viacomは傘下のCATVであるMTV、BET、およびParamountなどの映画事業が抱えるテレビ番組や映画コンテンツをMicrosoftにライセンス供与し、MicrosoftはこれらをMSNやXbox 360 LIVEなどで配信する。またViacomは、Microsoftのカジュアルゲームプラットフォーム(MSN、Windows、Xbox)を使ってゲームを提供する。
Viacomはまた、MTV、VH1、Comedy Centralなど、傘下の米国サイトの広告配信にMicrosoftの広告サービス「Atlas AdManager」を採用する。さらに売れ残ったディスプレイ広告在庫をMicrosoftに提供、Microsoftはこれらの広告枠をMicrosoft Digital Advertising SolutionsおよびDRIVEpmで独占的に販売する権利を得る。販売で得た収益は両社で分配する。
両社は2008年、MTV Video Music Awardsなど少なくとも4つのViacom傘下メディア主催イベントのコンテンツを独占的に掲載する提携Webサイトを運営する。またMicrosoftは今後5年間、Viacomのテレビおよびオンラインの広告を購入する。
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