米国映画協会(MPAA)は12月18日、P2Pコンテンツ検索サイトTorrentSpy.comを著作権侵害で提訴していた訴訟で、MPAA側が勝利したことを明らかにした。
同サイトは、P2PソフトBitTorrentを使って交換されている映画や音楽、ゲームなどのコンテンツをジャンル別に分類して提供するとともに、コンテンツの検索機能も提供している。MPAAは違法なファイル交換を推進しているとして、同サイトを訴えていた。
米カリフォルニア州中央地区の連邦地裁は、TorrentSpy.comが故意に裁判の証拠となる記録を廃棄、改ざんしたとして裁判を打ち切り、MPAA側の主張を全面的に認めた。TorrentSpyは著作権のあるコンテンツへのリンクを含む書き込み、海賊版であることが明白なコンテンツへのリンクを置いたサブディレクトリ、ユーザーのIPアドレスなどの証拠を破棄したという。
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