ニュース
英政府、教育機関に対しVistaとOffice 2007の導入に注意を呼び掛け
英国教育工学通信協会は教育機関に対し、VistaとOffice 2007の導入を手控えるようアドバイス。一方でオープンソース製品の利用を勧めている。
英国教育工学通信協会(Becta)は1月7日、米MicrosoftのOS「Windows Vista」とオフィススイート「Office 2007」の導入および互換性に関するリポートを発表し、教育機関に対して導入を積極的に推奨できないとして注意を呼び掛けた。同時に無料のオープンソース製品の利用を推奨している。
Bectaは、VistaとOffice 2007への更新を控えるよう呼び掛け、異なるバージョンのWindows OSが混在する環境の回避を推奨。新たに施設全体にシステムを導入する場合のみ、Vista導入の検討がふさわしいとしている。またOffice 2007の新しいファイル形式(OOXML)は競合製品でサポートされないため、Office 2007を使用する場合は同ファイル形式で文書を保存せず、広く普及している.doc、.xls、.ppt形式で保存するよう勧めている。
また学生や教師、親に対し、現在利用可能な無料の製品を検討するよう呼び掛けるとともに、ソフトウェア業界には、無料で使用可能なオフィス製品を教育機関が簡単に導入できるようにするよう訴えた。
関連記事
- 「企業においしい新機能がたくさん」──Vista SP1導入呼び掛け
Vista SP1のRC版公開を来週に控え、マイクロソフトがRC1の追加機能を説明。「企業にも試してほしい」と導入を呼びかけた。 - 企業へのVista導入「XPと比較するとペース速い」
マイクロソフトによると、企業へのWindows Vista導入は、XPの時の10倍のペース。企業需要をさらに喚起するため、大規模企業向けの「Windows Vista Enterprise」動作確認済みのPCも提供していく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.