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MS、障害者支援技術の開発ツールを寄贈
Microsoftが障害者向けのアプリケーションを開発するためのプログラミングモデル「UI Automation」を、Accessibility Interoperability Alliance(AIA)に無償提供する。
米Microsoftは1月17日、障害者向けのソフトやハード、Web関連製品の開発促進を目指す団体「Accessibility Interoperability Alliance」(AIA)に、プログラミングモデル「UI Automation」を寄贈することを明らかにした。AIAは、障害を持つ人々が情報通信技術を利用する際に直面する多くの障壁を取り除くことを目的に、世界の主要な技術企業および障害者支援技術企業の協力によって設立された。
UI Automationは、障害者のインターネットアクセシビリティ向上を目的としたプラットフォーム間共通の開発者向けツール。障害者支援技術の開発者や、一般ソフトに支援技術製品との互換性を持たせたいITアプリケーション開発者の開発プロセスを容易にし、コストの引き下げを支援する。同日、Windows XP版およびWindows Vista版がリリースされた。
MicrosoftはAIAのメンバーとして、UI Automation仕様の実装に必要な同社の特許をAIAに無償提供することに合意。AIAがこの仕様に修正を加えて公開することも認めている。
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