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ソニー、北米の液晶テレビ出荷台数で初めて首位に
北米の液晶テレビ市場において、ソニーが出荷台数ベースで初めて首位に立った。大型テレビ戦略が奏功したためとみられる。一方、前回首位だったシャープは4位に転落。
ソニーが北米液晶テレビ市場で、出荷台数ベースで初めて首位に――。ディスプレイ市場の調査とコンサルティングを専門に扱う米調査会社DisplaySearchは2月6日、2007年第4四半期(10〜12月)の調査報告を発表した。
第4四半期の北米市場向け液晶テレビの全出荷台数は910万台となり、前期比38%増、前年同期比では64%増となった。
ソニーは前期(7〜9月)との比較で出荷台数を83%増と大幅に伸ばし、シェアを9.7%から12.8%へと拡大、4位から1位に躍進した。DisplaySearchはソニー躍進の理由として、同社が2007年の年末商戦で、40インチ以上の大型、高解像度の商品の販売に力を入れた大手販売店と提携したことと、北米市場に特に的を絞ったことを挙げている。ソニーの海外向け液晶テレビ出荷台数のうち、29.5%は北米市場向けであるという。
2位のSamsungは前期の3位から1ランクアップで、シェア12.3%と首位のソニーとわずか0.5ポイントの差。ソニーとSamsungはともに出荷台数が100万台を突破した。
3位のVizioはシェア10.7%と前期からほとんど変化はないものの、順位は2位から3位へと落とした。しかし出荷台数の前年比の伸びは250%と、上位5社の中では断トツのトップだった。
前期で首位だったシャープは11.3%から8.4%までシェアを落とし、順位も4位へと転落した。
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