家電量販大手のヨドバシカメラは2月21日までに、HD DVDプレーヤーとレコーダーの販売を停止した。「東芝がHD DVDから撤退するのを知らずに、消費者が製品を購入するのを防ぐため」としている。
2月20日に売り場から撤去し、ECサイトでの販売も打ち切った。今後、在庫の処分について東芝と話し合いを進める。HD DVDソフトや、レコーダー用のブランクディスクの販売は続ける。
大手家電量販店では、エディオングループの店舗も22日にHD DVDプレーヤー/レコーダーの販売を終了する予定。これまでに販売した東芝製のHD DVD機器を、Blu-ray Disc対応機器に交換する。
ビックカメラはHD DVDプレーヤー・レコーダーの在庫が無くなるまで販売を続ける予定で、製品の回収・返品は考えていないという。ヤマダ電機も当面は販売を続ける。
関連記事
- エディオン、販売したHD DVD機をBlu-ray機に交換
エディオンは、東芝がHD DVD撤退を発表したことを受け、「デオデオ」「エイデン」などで販売した東芝製のHD DVDレコーダーとプレーヤーを、Blu-ray Disc対応機器に交換すると発表した。 - 特集:次世代DVDの来し方行く末
- 東芝「HD DVD撤退」で問われる“敗戦処理”
泣くに泣けないのがHD DVDのレコーダーやプレーヤーを買ってしまった消費者。ここで日本独特のコピーワンスも問題になってくる。“敗戦処理”をないがしろにするとブランドに傷を付けかねない。 - HD DVD買った人はどうなる 規格戦争の果て、消費者置き去り
東芝がHD DVDから事実上撤退する方向になり、次世代DVDはBlu-rayに一本化される見通しに。ただ、「消費者置き去り」のまま続いた規格戦争は、すでにHD機を購入した消費者への対応など、重い禍根をメーカー側に残す。 - 「次世代DVD戦争」に早期決着を迫った市場のスピード 東芝がHD DVD撤退
「苦渋の決断」「勝ち目がない」「変化を冷静に直視」──東芝がHD DVDからの撤退を正式発表し、次世代DVD規格争いが決着する。早期の終戦を促したのは、「わずかな遅れが大きな損失につながりかねない」というスピードだった。 - Best BuyもBlu-ray支持に
米家電量販大手のBest Buyが、Blu-rayを「推奨フォーマット」として販売する意向を明らかにした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.