米Googleと米Cleveland Clinicは2月20日、同病院の電子医療データシステムにGoogleプラットフォームを統合したサービスの運用実験を開始したことを明らかにした。患者が自分の電子医療記録(PHR)にアクセスできる同病院のシステム「eCleveland Clinic MyChart」に、Googleのアカウントを使ってアクセスできるようにしたもの。実験への参加は招待制で、1500人から1万人の参加を予定しているという。
今回の実験では、薬の処方、病状、アレルギーの有無などを含む患者の電子データを、Googleアカウントにインポートし、病院側と患者がデータを共有できるようにする。最終的な目標は、患者が複数の医師や医療サービスプロバイダー、薬局とオンラインでやりとりできるようにすること。また将来的には、患者が自分の医療データを、ほかの医療施設へ持っていくことも可能になるという。
システムが完成すれば、患者は自分の医療データに、いつでもどこからでもアクセスし、管理できるようになるとしている。
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