コンテンツ企業や著作権者団体で構成するコンテンツ海外流通促進機構(CODA)は2月27日、日本のコンテンツであることを証明する「CJマーク」の商標権を行使し、香港税関がDVDなどの海賊版販売店を摘発したと発表した。CODAによると、特定の国の業界団体が、統一マークを使って商標権侵害で海賊版を摘発するのは世界初。
20日に香港税関が現地の販売店3店を家宅捜索し、海賊版1万615枚(約250万円相当)を押収。そのうち日本のコンテンツは2422枚で、半数がCJマーク会員企業のものだったという。「超劇場版ケロロ軍曹」「時をかける少女(劇場用アニメ版)」などの海賊版DVDには、正規パッケージに印刷されたCJマークがそのままコピーされていたため、商標権侵害として摘発、21枚が押収された。
CJマークは2005年から関連商品で活用。海賊版を商標権侵害で摘発できるようにし、著作権侵害よりも迅速に対応できるようにするのが狙い。日本や香港、米国、EU、韓国、台湾で商標登録している。
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