樋口COOがMS日本法人社長に
マイクロソフト日本法人COOの樋口氏が、4月1日付けでMS新社長に昇格する。現社長のダレン・ヒューストン氏は米国本社に戻り、ワールドワイドのコンシューマー向け事業を統括する。
マイクロソフト(MS)は2月28日、樋口泰行COO(最高執行責任者)が4月1日付けで社長に昇格する人事を発表した。現社長のダレン・ヒューストン氏は米国本社に戻り、ワールドワイドのコンシューマー向け事業を統括する。
樋口氏は1957年生まれの50歳。日本ヒューレットパッカード(HP)社長、ダイエー社長を歴任し、2007年3月にMSに入社して代表執行役兼COOに就任。約1年間の「勉強期間」(樋口氏)を経て代表執行役社長に昇格する。同社の日本人社長は、阿多親市氏(在任期間は00年〜03年)以来、4人目。
樋口氏は「『Microsoftのロゴはよく見るが“顔”が見えない』という声を聞く。顧客とのコミュニケーションを大切にし、信頼・尊敬される会社にしていきたい」などと抱負を述べた。
ヒューストン氏は「社長に在任した2年半の間に、Plan-Jを推進し、Windows Mobileの立ち上げに成功するなど、成果に満足している」と振り返る。同氏は米本社に戻り、4月をめどに新設される「コンシューマー&オンラインインターナショナルグループ」の責任者に就任し、ワールドワイドでコンシューマー向け事業を統括する予定だ。
米Microsoftインターナショナル担当プレジデントのジャンフィリップ・クルトワ氏も会見に同席。「日本は米国にとって2番目に大きな市場。樋口氏は最良のリーダーだ」などと期待した。
Vista導入は「予定通り」
「日本ではWindows Vistaの法人向け導入が遅れているが」という記者からの指摘に対して樋口氏は「遅れているとは思っておらず、予定通りだ。規模の大きな企業などで検証に時間がかかることもあるが、導入を検討中の企業も多い」などと話した。
欧州委員会(EU)が27日、独占禁止法違反で米本社に対して新たに制裁金を科したことについてクルトワ氏は「対応は検討中だが、先日発表したAPI公開などオープン化は進めており、評価されている」とした。
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