NECは3月4日、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-9」3台で構成した最大性能4.8TFLOPSのシステムを、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が導入すると発表した。
ロケットエンジン内部の数値シミュレーションや、惑星探査用の宇宙航行システムに関連するプラズマシミュレーションなど、地上実験では再現できない宇宙環境やの再現や機器の耐久性試験などに活用する。
SX-9は、NECが昨年10月に発表したスーパーコンピュータ。単一コアとしては世界で初めて100GFLOPSを超えるCPUを搭載している。
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