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米Yahoo!、「2010年の売上高は88億ドルに」――財務計画を発表
広告売り上げの伸びにより、キャッシュフロー、売上高とも増加する見通し。Microsoftによる買収提案が「過小評価」であることを裏付けるとしている。
米Yahoo!は3月18日、2010年までの財務計画を発表した。今後3年間で営業キャッシュフローは19億ドルから37億ドルへとほぼ倍増し、トラフィック獲得コスト(TAC)を除く売上高は、2010年には88億ドルに達する見通しだという。現四半期(2008年1〜3月)と2008年通期については、発表済みの業績予想を据え置いた。
この財務計画は、Microsoftによる買収提案が行われる前の2007年12月に、既にYahoo!取締役会に示されていたもので、買収提案がYahoo!を過小評価していることを裏付けるものだとしている。Yahoo!は、引き続き「株主価値最大化のためのあらゆる選択肢を検討中」だという。
今後3年間の主な成長分野はディスプレイ広告とビデオ広告で、ここから19億ドルの売り上げ加算を見込む。また検索広告についても、市場の拡大に合わせた伸びが期待でき、14億ドルの売り上げの積み増しが可能とみている。
ジェリー・ヤンCEOは「当社は力強い消費者ブランドやグローバルな顧客ベース、高度に収益力のある事業モデルを持つ」として、今後の成長への自信を示した。
同社はまた、Yahoo! JAPANや中国のAlibabaグループといったアジアにおける戦略資産なども、Yahoo!に多大な価値をもたらすものだと付け加えている。
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