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MS、次期バージョンの「Apache POI」開発に協力
オープンソースのJava API「Apache POI」の新バージョンをMicrosoftのOpen XML対応とすることで、相互運用性の向上を図る。
米Microsoftと欧州のオープンソースシステムインテグレーターSourcesenseは3月25日、Microsoft Office製品対応のオープンソースソリューションの開発推進を共同で行うと発表した。最初の目標として、Apache Software Foundation(ASF)のオープンソースプロジェクト「Apache POI」の新バージョン開発への貢献を挙げている。
Apache POIは、WordやExcelなどのMicrosoft Office形式の文書にアクセスするためのJava APIで、金融サービスをはじめとするエンタープライズアプリケーションのほか、多くのオープンソースプロジェクトに採用されている。このため、Apache POIをOffice 2007の「Open XML」フォーマットに対応させることが相互運用性の面で重要とMicrosoftとSourcesenseは判断した。Microsoftは「ASFにコードを寄贈することは、顧客とオープンソースコミュニティーの両方に利益になる」としている。
Open XMLをサポートするApache POIは、現在ASFで開発中。最初のリリースは2008年の第2四半期の見通し。
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