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人間関係を数学モデル化、口コミをシミュレーション NECと東大が共同開発

NECと東京大学は、消費者がサービスをどう伝え、普及させていくかをシミュレーションする技術を開発したと発表した。人間関係を数学モデル化し、コンピュータ上に再現。影響力の強い消費者の行動を分析し、口コミ効果を可視化できるようにした。

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 NECと東京大学は3月31日、消費者がサービスをどう伝え、普及させていくかをシミュレーションする技術を開発したと発表した。人間関係を数学モデル化し、コンピュータ上に再現。影響力の強い消費者の行動を分析し、口コミ効果を可視化できるようにした。

 消費者アンケートのデータに基づき、現実の社会的なつながりに類似した構造を、数学モデルでコンピュータ上に再現する技術を構築した。友人の数やコミュニティー規模などといった調査データと整合させながら作成でき、局所的に密になっている消費者集団を、モデルに反映できたという。

 調査対象のコミュニケーション相手も調査する「スノーボール(雪だるま式)サンプリング」の手法も取り入れ、消費者同士の口コミ効果が測定できるようにした。情報伝達のハブ的役割を担う「マーケットメイブン」や、ほかの消費者に強い影響力を持つ「オピニオンリーダー」、双方の特徴を持つ「リーディングコンシューマー」の行動を分析でき、購買に至る過程を可視化できたとしている。

 NECと東大の共同研究プロジェクト「Proprius21」の成果。NECは今後、同技術をマーケティングに活用し、消費者の視点に立ったサービス開発にいかすとしている。

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