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ACCSがYouTubeからテレビ番組削除 天台宗僧侶がチベット問題を語ったシーン
天台宗の僧侶がチベット問題について発言するテレビ番組を、ACCSがYouTubeから削除した。「テレビ局でもないのになぜACCSが」という疑問に対し、「Dpaの委託を受けたため」と説明した。
コンピュータソフトウェア協会(ACCS)は、4月8日までに「YouTube」に無断でアップロードされた関西テレビの番組の動画を削除した。デジタル放送推進協会(Dpa)の委託を受け削除したという。
削除したのは関西テレビの情報番組「ぶったま!」で放送された、天台宗の僧侶がチベット問題について発言する動画。関西ローカル局の番組だが、「日本の名のある僧侶がチベット問題に対して発言するのは異例」とネットで話題になり、4月初頭に掲載されてから数日間で6万回以上再生されていた。
現在、そのページにアクセスすると、ACCSからの申し立てで削除したことを伝えるメッセージが表示さるため、「なぜ関西テレビではなくACCS名義で削除されたのか」といった問い合わせがACCSに5件ほど寄せられおり、4月8日に経緯をWebサイトで説明した。
ACCSは昨年10月からDpaの委託を受け、放送事業者やユーザーから寄せられた情報を元に、YouTubeに著作者に無断でアップロードされた番組動画を削除している。今回もその取り組みの一環で削除した。
「外形的に著作権侵害と判断できるものを対象に削除している。番組の内容までは精査していない」(ACCS広報部)としている。
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