ニュース
デジタル音楽販売額、2012年には音楽販売全体の40%に――In-Stat調べ
2007年のデジタル音楽販売額は全世界で30億5000万ドルとなり、音楽販売全体の10%を占めた。
世界の音楽販売額に占めるデジタル音楽の比率が、2012年には40%に達する――調査会社米In-Statが4月9日、調査報告書をまとめた。
2007年の音楽市場に占めるデジタル音楽販売額は10%で、2006年の6%から上昇している。デジタル音楽販売額増加の要因としては、ブロードバンドの普及、堅調なシングルトラックのダウンロード需要、音楽カタログの拡大を挙げている。また携帯電話向けのフルトラックのダウンロードでは現在日本が主要市場となっているが、今後ほかの市場でも成長が期待できるという。
In-Statは、著作権問題が今後もオンライン音楽サービス企業の障害になるとし、また各サービスで異なるDRM技術を採用しているためにサービス間の互換性がないことや、有料サービスに対する消費者の関心が薄いことなどを問題点として挙げている。
In-Statによれば、2007年のデジタル音楽販売額は30億5000万ドルで、前年比48%増となった。また携帯電話向けのフルトラック販売額は、2012年には42億ドルに達する見込みという。
関連記事
- iTunes Store、ついに米国楽曲販売のトップに
1〜2月の楽曲販売で、iTunes StoreがWal-Martを抜き、米国首位の音楽小売業者となった。 - 音楽ダウンロード販売、2012年にCD抜く――Forrester予測
2011年には米国で販売される音楽のうち半分がデジタル形式になり、2012年にはCD販売を追い抜く見込みだ。 - モバイル音楽配信、2011年までに音楽販売の30%に――英予測
海賊版の横行やプレーヤー所有率の低さからCDなどの普及が遅かった新興国市場では、携帯電話が「ナンバーワンの音楽プラットフォームとなり得る」とも予測している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.