ニュース
網膜に映像を投影する眼鏡型ディスプレイ、ブラザーが開発
網膜に光を当て、映像を投影する眼鏡型ディスプレイの試作機をブラザー工業が開発。あたかも目の前に映像が存在しているかのように感じるという。
ブラザー工業はこのほど、網膜に光を当てて映像を映す、眼鏡型の網膜走査ディスプレイ(RID)の試作機を開発した。
RIDは、目に入れても安全な明るさの光を網膜に当て、その光を高速に動かすことによる残像効果を利用し、網膜に映像を投影する技術。あたかも目の前に映像が存在しているかのように、実際の視野と重ねてRIDの画像を見ることができる。
通常のヘッドマウントディスプレイとは異なり、網膜に映像を投影する仕組みのため、眼鏡型といってもレンズなどはついていない。他人に映像が見えることがないため、機密情報などを映したとしても、のぞかれる心配がないという。
重さは25グラムで、従来の試作機の1000分の1以下に小型化した。商用化の時期は未定だが、RIDで回路図を確認しながら、サーバのメンテナンスをする――といった利用を想定している。
関連記事
- 眼鏡型ディスプレイにタイムリーな情報配信 オリンパスと中央大が実験
眼鏡型ディスプレイ「モバイルEye-Trek」を活用し、歩いているユーザーの状態に合わせて情報を配信するサービスの実証実験をオリンパスと中央大が始める。 - “完全ワイヤレス”で、HMDはファッションになるか? (1/2)
オリンパスが完全ワイヤレスのHMD試作機を開発。眼鏡メーカーとコラボしたオリジナルデザインでバッテリーも本体に内蔵。ファッション性を求めたという試作機の完成度は? - 超小型HMDで“どこでも眼鏡テレビっ子”
500円玉大で5グラムのヘッドマウントディスプレイ(HMD)が登場。眼鏡に吸盤でくっつければ、どこでも映像鑑賞できる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.