公正取引委員会は4月23日、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、音楽の著作権管理事業への新規事業者の参入を困難にした疑いがあるとし、独占禁止法違反(私的独占の禁止)の疑いでJASRACに立ち入り検査した。
JASRAC広報部は「詳細は確認中。検査には全面的に協力する」とコメントしている。
音楽の著作権管理については、2001年の法改正で新規参入が認められたが、JASRACへの一極集中状態が続いている。
関連記事
- JASRACがかみつく著作権の「競争原理」論
ブロードバンドコンテンツの普及には,どのような著作権管理が適当か? JASRACは昨年10月の法改正について,その効果に疑問を投げかける。 - JASRACモデルの限界を超えて――「初音ミク」という“創作の実験”
「初音ミクJASRAC事件」が浮き彫りにした、みんなの創作と音楽ビジネスの矛盾。誰もが創る時代に、みんなが幸せになる仕組みとは。「初音ミク」という“実験の場”を提供し、ユーザーとともに探っていく。連載企画 「おもしろさは誰のものか」序章。 - “著作権の悪者探し”は何も生まない――「ニコ動」時代の今、前に進むために
「テレビ局が悪い」「JASRACが悪い」「著作権法が悪い」――そんな悪者探しに終始していても、ネットコンテンツは先に進めない。 - 「ニコ動」ドワンゴ会長がJASRACシンポに 著作権やビジネス語る
「ドワンゴもそれなりに話が通じる会社とアピールしたくて」――公の場に姿を見せるのは珍しい川上会長がJASRACのシンポジウムに登場。「ニコニコ動画」上の著作権問題や、コンテンツビジネスなどについて話した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.