4月23日、西日本鉄道とローソンは、5月18日からサービスを開始する西日本鉄道の交通IC乗車券・電子マネーの「nimoca(ニモカ、参照記事)」に対応すると発表した。当初は試験導入として、福岡市内のローソン4店舗が対応。その後、今年9月まで50店舗程度まで導入店舗が増える見込みだ。
今回の発表にあたり、ローソンのCEOである新浪剛史氏は、「コンビニも全国均一の時代ではなくなった。地域密着企業との連携で差別化を図る」とコメント。一部地域で交通系電子マネー対応の実験はしているものの、「本格導入に向けた動きは交通系電子マネーとしては初」と話した。
「来年度のシステム改修を機に九州全域へのnimoca展開を視野に入れています」(新浪氏)
nimocaについては、5月18日のサービス開始を前に、電車・バスのポイント制度を発表。nimoca電子マネー対応店舗も、サービス開始時点でローソン4店舗を含む514店舗になる予定だ。また、2010年には、nimoca、SUGOCA(参照記事)、はやかけん(参照記事)と、JR東日本のSuicaの相互利用が始まる。
nimocaのスタートは、福岡の交通IC・電子マネーとしてはもちろん、公共交通が軸となる地方都市経済圏の構築・発展モデルとして注目となりそうだ(参照記事)。
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