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タンパク質パズルで医療に貢献、米大学がゲーム開発

ワシントン大学は、時間のかかるコンピュータシミュレーションに人間の直感力を取り入れようとしている。

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 米ワシントン大学は5月8日、パズルゲームで遊ぶ感覚でHIVなどの治療に貢献できるとする無料プログラム「Foldit」を発表した。

 このゲームは、新薬開発に必要なタンパク質の形状シミュレーションに、人力を利用することを目指している。タンパク質が取り得る形状は無数にあり、コンピュータによるシミュレーションではかなりの時間がかかるが、これに人間の直感力を取り入れたい考えだ。

 このゲームでは、プレイヤーはタンパク質の構造について学んだ後、画面に3D表示されたタンパク質をマウス操作で折りたたんでいく。化学的に安定した形のタンパク質を作ると、高得点が得られる。

 Folditはこのゲームで集めたデータから、人間のパターン認識能力とパズルを解く能力がコンピュータシミュレーションよりも効率的かどうかを見極めるという。効率的であると分かれば、人間のやり方をコンピュータに教えることができるとしている。

 FolditはWindows XPおよびVista、IntelベースMacに対応する。

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