米テレビネットワークCBSは5月15日、ITニュースサイトの米CNET Networksの買収で合意に達したと発表した。取引は株式公開買い付けで行われ、CBSはCNETの発行済み株式を1株11.50ドルの現金で買収する予定。買収総額は約18億ドル。CNETの取締役会は全会一致で買収を承認しており、株主に対して公開買い付けの受け入れを推奨している。取引は第3四半期中に完了する見通し。
CNETは、CNETやZDNet、GameSpot.com、TV.comなどのニュース・情報サイトを多数所有するほか、中国や日本などへの進出を果たしている。一方のCBSは、傘下にCBS.comやCBSSports.com、CBSCollegeSports.com、MaxPreps.com、last.fmなどの「インタラクティブ事業」を持っており、買収後、CNETのサイトは同事業に統合される予定。
買収によりCBSは、「多くの新コンテンツやプロモーション、広告イニシアチブを通じ、成長を加速できる」とコメント。CNETを加えることで、月間5400万人のユニークユーザーを持つ米国トップ10のインターネット企業となり、世界でのユーザー数は約2億人に達するとしている。
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