ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)MySpaceを悪用し、13歳の少女を自殺に追い込んだとして、米ミズーリ州在住の女が起訴された。米司法省が5月15日、明らかにした。
司法省によると、起訴されたロリ・ドリュー被告(49)はMySpaceに16歳の少年「ジョシュ・エバンズ」として登録。同様に偽登録をした仲間とともに、当時13歳だった少女に近づき、あたかも恋愛感情を持っているかのようなそぶりをした。被告は約4週間、少女とやり取りをしたのち、突如少女に別れを切り出し、悪口雑言を浴びせた。
少女はその1時間後、自室で首を吊り、翌日死亡した。
検察側は、これを深刻な「サイバーブリング(ネットいじめ)」と見なし、ドリュー被告らが、偽の登録情報の利用、未成年者の個人情報入手、ほかのメンバーへのハラスメントなど、MySpaceが禁じる行為を行ったと主張、共謀、不正アクセスなど4件の容疑で起訴した。
各紙報道によると、自殺した少女はドリュー被告の娘の元友人だという。
ロサンゼルスの連邦地裁で6月に、ドリュー被告の罪状認否が行われる見通し。
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