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オートバイ運転は“脳トレ”になるか 川島教授とヤマハ発が共同研究
オートバイを運転すると脳が活性化されるか──東北大学の加齢医学研究所・川島隆太研究室とヤマハ発動機は、二輪車が脳に与える効果を調べる共同研究を始める。
オートバイを運転すると脳が活性化されるか──“脳トレ”で知られる東北大学の加齢医学研究所・川島隆太研究室とヤマハ発動機は、二輪車が脳に与える効果を調べる共同研究を始める。結果は本年度中に出す予定。
二輪車運転では両手・両足が異なる動作を行う上、バランス感覚が必要。四輪車より体力や運動神経、反射神経が必要で、気候や温度変化などにも敏感になる。「オートバイユーザーは、実年齢より若く見られる人が多いとも言われている」という。
研究では、二輪車の運転が脳の活性化に影響を及ぼしているのかどうか、必要な神経の動きや、外界からの刺激に対する脳の反応について研究を進める。
具体的には、携帯型の光トポグラフィー機器を使い、運転時の脳機能の変化を読み取る。また、乗っている人と乗らない人との運動神経、反射神経、空間認知力などを数値化していく。乗っていなかった人が乗るようになった場合の数値変化などを通じ、二輪車の乗車と脳の活性化の関連について調べる。
川島研究室は、製品やシステムが利用者の脳に与える影響を評価し、企業による新製品開発などにつなげる産学連携に取り組んでおり、今回の研究もその一環。
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