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欧州委員会、MSのODFサポートを「詳細に調査予定」
Microsoftが、Office 2007 SP2でのODFサポートを表明したのに対し、欧州委員会は「いかなる前進も歓迎」しつつも、実際の影響を詳細に調査する構え。
欧州委員会は5月22日、米Microsoftが「Microsoft Office 2007 Service Pack 2(SP2)」でのOpen Document Format(ODF)サポートを表明したことを受け、コメントを発表した。
欧州委員会は現在、Officeの相互運用性などでMicrosoftに独禁法違反の疑いがあるとして、正式な調査を行っている段階。真の相互運用性や消費者の選択肢の増加などに向けた「Microsoftのいかなるステップも歓迎する」とした上で、「発表されたODFサポートが、よりよい相互運用性につながるか、消費者が選んだソフトでの文書編集や変換を可能にするものかを詳細に調査する予定だ」としている。
Microsoftは、2009年前半にリリース予定のOffice 2007 SP2で、対応文書形式を拡大し、ODF(v1.1)のほか、XML Paper Specification(XPS)やPortable Document Format(PDF)1.5、PDF/Aも新たにサポートすると発表。これにより、SP2ではODF形式の文書の編集や保存が可能になる。
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