TSUTAYAがアクトビラで映画配信、HDをメインに
TSUTAYAがアクトビラで映画や海外ドラマの配信を始める。HD配信が中心で、今後1年で2000タイトルをそろえる予定だ。
TSUTAYAとTSUTAYA BBは、テレビ向けVOD(ビデオオンデマンド)サービス「アクトビラ」で提供している「TSUTAYA TV」で、映画や海外ドラマの配信を6月6日に始める。ハリウッド映画や海外ドラマを中心に、7割のタイトルをハイビジョン(HD)品質で配信。サービス開始から1年で2000タイトルをそろえる予定だ。
アクトビラは現在、約20社が映画やアニメなど約1600タイトルを配信しているが、HD配信は1割にとどまる。TSUTAYA TVは、高画質とラインアップの豊富さを売りに、今年度に5万人の会員獲得を目指す。
TSUTAYA TVは今年3月にサービスを開始。映画の予告編や映画ランキングなどを無料配信してきたが、新たに映画やドラマ全編の有料配信に乗り出す。
配信するのは、ウォルト・ディズニー・ジャパンやパラマウント・ピクチャーズなどハリウッドの大手4社の作品。サービス開始時は、「HEROS シーズン1」「トランスフォーマー」「オーシャンズ13」など101タイトルをそろえ、うち約7割をHD画質で配信する。
料金は画質によって異なり、1作品を48時間視聴できるプランが210円〜715円、テレビドラマ4話分を72時間視聴できるプランが800円〜1200円など。ビデオやDVDのレンタル店舗「TSUTAYA」や、オンラインDVDレンタルサービス「TSUTAYA DISCAS」と比べ、約1〜2割ほど割高という。
今後、新作を順次拡充。Blu-ray Discなどパッケージの発売から90日後に追加する。
「今年はHD元年」
「TSUTAYAにとって今年はHD元年」――TSUTAYA TVに加え、今夏にはTSUTAYAでのBDタイトルのレンタルを全国の店舗に広げる予定だ。TSUTAYA BBの渡邉健社長は「2700万のTSUTAYA会員にHD画質の素晴らしさを訴求する」と意気込む。
TSUTAYA TVのターゲット層は、アクトビラの利用者が多い40代。20代のユーザーが多いTSUTAYA店舗や、30代が多いTSUTAYA DISCASでカバーできていない層を取り込んでいく戦略だ。家電量販店やTSUTAYAの店頭で、TSUTAYA TVのデモを実施することも検討している。
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