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FreescaleがMRAM事業を分離、新会社設立
FreescaleのMRAM製造関連の技術や資産を新会社EverSpin Technologiesが引き継ぎ、組み込み製品の開発は今後もFreescaleが継続する。
半導体設計製造の米Freescale Semiconductorは6月9日、同社のMRAM(磁気抵抗メモリ)事業を分離し、複数のベンチャーキャピタルと共同で新会社を設立すると発表した。新会社の名称は「EverSpin Technologies」で、スタンドアロンのMRAM製品のほか、関連磁気ベース製品を扱う。MRAMベースの組み込み製品についてはFreescaleが引き続き開発を行う。
EverSpinは、米アリゾナ州チャンドラーに拠点を置く。FreescaleのMRAM製造関連の資産の所有権を引き継ぎ、Freescaleの既存のMRAM顧客への製品提供を継続するほか、Freescaleの組み込み製品用にMRAM技術を提供する。
Freescaleは、新会社の設立は「新たな利用分野で広くMRAMの普及を促すため」とコメント。より焦点を絞った独立企業を設立することで、事業機会が増えると考えたという。
EverSpinの設立には、New Venture Partners、Sigma Partners、Lux Capital、Draper Fisher Jurvetson、Epic Venturesの各ベンチャーキャピタルが参加。出資比率などは公開されていない。
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