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楽天、ネット規制法成立にコメント 「主張受け入れられず残念」
楽天は、11日の参院本会議で可決・成立した「青少年ネット規制法」についてコメントを発表した。「表現の自由の侵害に対する懸念についての主張が受け入れられず残念」などとしている。
楽天は6月11日、同日の参院本会議で可決・成立した、いわゆる「青少年ネット規制法」についてコメントを発表した。「表現の自由の侵害に対する懸念についての主張が受け入れられず残念」などとしている(「青少年ネット規制法」成立)。
青少年ネット規制法は、青少年をネット上の有害情報から守ることを目的とし、フィルタリングソフトの普及促進などを盛り込んだ法律。
楽天は「青少年を有害情報から守ることは重要な課題で、当社も自主的な取り組みを進める」としながらも、「(1)有害情報を例示し、閲覧防止に関わる義務を課すこと、(2)現状では不備のある携帯電話フィルタリングを強制すること――が、表現の自由の観点から問題が多いという主張が受け入れられなかったことは非常に残念」とコメント(「参院で慎重な議論を」――ヤフー、MSなど5社「ネット規制法案」に懸念)。
また「運用によっては、フィルタリングする情報の選別に国が関与し、表現の自由の侵害に結びつく恐れがある」と指摘。「運用や将来の改正の際にも、情報の選別基準に国が関与しないという趣旨が適切に実現されることを強く要望する」としている。
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