Dpa(デジタル放送推進協会)は6月23日、ダビング10の開始日を7月4日午前4時に確定したと発表した。
対応機器でデジタル放送のコピー回数を現行の「ムーブ1回」から、「コピー9回+ムーブ1回」と増やすダビング10については私的録音録画補償金制度の適用範囲拡大を巡って関係者間の意見がまとまらず、当初の予定日であった6月2日から開始が延期されていた。
6月19日に開催されたデジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会(デジコン委員会)では、7月5日ごろをめどに開始すると関係者が同意に達していた。その後、放送事業者と受信機メーカーで構成されるDpa技術委員会が開始日を審議し、7月4日午前4時の開始日時が決定された。
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