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日陰での太陽光発電効率を上げる新技術、National Semiconductorが開発
太陽光発電パネルが日陰のときの発電効率を最高44%向上させる新技術が開発された。
米National Semiconductorは6月30日、太陽光発電システムのエネルギー出力を向上させる新技術「SolarMagic」を開発、試験運用中であることを明らかにした。
新技術は、複数並べられた太陽光発電パネルの一部が日陰になっていたり、汚れやゴミが付着していたりする場合でも、発電効率を最大限にするというもの。
同社は米カリフォルニア州の大手太陽光発電パネル設置会社REgrid Powerと協力、新技術を採用したパネルの試験運用を行っている。今後数カ月以内にほかのパネル設置会社も試験運用に参加する予定で、太陽光発電パネル導入率の高い米国外諸国での試験運用も見込む。また年内には、新技術を採用したパネルの商用化を予定しているという。
REgrid Powerによると、新技術を採用したパネルをそうでない同型のパネルと比較した場合、パネルが日陰にある場合での発電効率は最高44%向上し、全体的にみても12%の向上が見られた。
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