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ウェザーニューズ、超小型衛星打ち上げ目指す 観測サポーター募る
超小型衛星を2010年に打ち上げ、温室効果ガスや北極海の氷などを観測するプロジェクトをウェザーニューズが始める。一般家庭などにも“サポーター”として地上機器の設置に協力してもらう。
ウェザーニューズは7月3日、超小型衛星を2010年に打ち上げ、温室効果ガスや北極海の氷などを観測するプロジェクトを始めると発表した。企業や学校、一般家庭から“サポーター”を募り、レーザーの減衰を測る地上用機器の設置に協力してもらう。
東京大学、千葉大学、アクセルスペースと共同で05年から研究開発を進めてきた。開発を進めている「WINI衛星」は20×20×15センチ、質量2〜3キロ。大型衛星を打ち上げるロケットのすき間に相乗りする「ピギーバック」方式で打ち上げる予定だ。
衛星は温室効果ガスと極圏の海氷の観測(同社は「感測」と呼んでいる)を行う。地上の観測機との間でレーザーの減衰を評価することで温室効果ガスを調べる。観測機は協力者を募って世界各地に設置し、海運会社にも呼びかけて船舶から海上のデータも収集したい考え。可視光〜近赤外線カメラで極圏の海氷観測も同時に行う。
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