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ドコモ山田社長「iPhoneにユーザーを奪われてはいない」
NTTドコモの山田社長はiPhoneについて「ドコモのお客がiPhoneに行ったという事実はつかめていない。iPhoneは2台目需要が多いのでは」と話した。
NTTドコモの山田隆持社長は7月30日の決算会見で、ソフトバンクモバイルが11日に発売したiPhoneについて「ドコモのお客がiPhoneに行ったという事実はつかめていない。iPhoneは2台目需要が多いのでは」と話した。
7月の番号ポータビリティ(MNP)利用数は、3事業者合計で「4〜5月と同じか少し多い程度」。iPhoneを手に入れるためにMNPでドコモからソフトバンクに移ったユーザーは少ないとみる。
米Appleを含む海外メーカー製携帯電話について「成熟期にある市場では、お客が『こういう端末が欲しい』と言ったときに出せるラインアップの幅広さが重要」とし、積極的に採用していく方針だ。ただiPhoneを同社から発売するかどうかについては「米AppleとのNDA(秘密保持契約)があるため話せない」とした。
同社は端末販売時、多額の販売奨励金を支払うモデルから割賦販売中心のモデルに転換しているが、ソフトバンクはiPhoneに4万円以上の販売奨励金を支払っている。山田社長は「スマートフォンのように、ほかとは違う端末は、販売奨励金があってもいいかもしれない」と話した。
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ドコモの山田社長は、iPhoneについて「タッチパネルを各社が採用してきており、ドコモ陣営にはプラダフォンやSH906iもあり、こうした端末で対抗していきたい」と話した。ただ、iPhoneの販売は「あきらめていない」と意欲を見せる。 - Apple主導の「黒船」iPhone ソフトバンクの負担は
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