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ペンタブレットが宇宙へ 「Intuos3」で飛行士の運動能力実験

ワコムのペンタブレット「Intuos3」が、ISSの実験で使われた。宇宙でペンタブレットが使われるのは初。

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 ワコムは8月22日、プロクリエイター向けペンタブレット「Intuos3」が、国際宇宙ステーション(ISS)の実験で使われたと発表した。宇宙でペンタブレットが使われるのは初という。

 フランス国立宇宙研究センター(CNES)主導で行っている「3D Space」というプロジェクトの一環。人間が距離と次元をどう認識しているかを分析するのが狙いで、微少重力下での視覚の変化が運動制御能力に影響を与える──という仮説を検証するため、宇宙飛行士に地上とISSの両方で、ペンタブレットを使って図形や文字を模写してもらい、宇宙空間と地上で変化があるか調べる。

 人間の脳は、方位や視覚、運動制御などを脳内で処理する際、重力の影響を自然に認識している。だが重力がほとんどない状態では、視覚の認識に変化が出る可能性がある。

 ペンタブレットは微少重力下で正確なペンの軌道を記録・分析するために採用され、正常に動作しているという。実験は継続中で、CNESはIntuos3を増設しながら実験を続けていく。

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