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McAfee、ネットゲームのセキュリティ問題報告書を公開:仮想のなりすましやテロ事件も
ゲーム内でもマルウェアやなりすまし、脅迫などが横行し、Second Lifeでは仮想の反政府組織による爆発事件まで発生した。
セキュリティ企業の米McAfeeは8月28日、オンラインゲームのリスクについて解説した報告書を発表した。ゲーム関連のマルウェアや仮想空間でのなりすまし、テロ攻撃などの事例を紹介し、対策を提言している。
報告書によると、オンラインゲーム、特にMMOGの人気上昇に伴い、ゲームの世界でもリアルワールドと同じセキュリティ問題が浮上している。McAfeeの統計によると、パスワードを盗み出すトロイの木馬は2007年から2008年にかけて激増したが、このうち40〜50%がオンラインゲームを標的としていた。最近では国際宇宙ステーション(ISS)でも、この種のマルウェアに感染する騒ぎが起きている。
こうしたゲーム関連のマルウェアのほか、仮想のID窃盗や仮想の資産横領、脅迫、資金洗浄なども横行している。Second Lifeではユーザーが「Second Life解放軍」を組織し、ゲーム内店舗近くで爆弾を爆発させる仮想テロ攻撃を仕掛けたという。
報告書ではこうした攻撃に利用されているゲームの機能や仕組みについて分析。オンラインゲームが爆発的に成長する中、「セキュリティはないがしろにされがちで、開発者は最初から基本的なセキュリティ基盤を構築しておくべきだ」と提言している。
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