「美・画面」新PSP、10月16日発売、価格据え置き
画質を高め、マイクを内蔵した新PSPが10月16日に1万9800円で登場する。秋からオンライン機能を強化し、PSPで直接コンテンツ購入できるようにする。
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)は9月2日、「プレイステーション・ポータブル」(PSP)の新機種「PSP-3000」を、10月16日に1万9800円で発売すると発表した。従来モデル「PSP-2000」より高画質化し、マイクを内蔵したのが特徴。ゲームとセットにしたパッケージも発売する。
ネットワーク関連機能も強化する。秋には、PSPから「PLAYSTATION Store」に直接アクセスしてコンテンツ購入できるダウンロードサービスを始めるほか、ネット接続した「プレイステーション 3」(PS3)を経由し、PSP同士でアドホック対戦ができるオンラインサービスも導入する。
「“美・画面”PSP」 ソフト同梱版も
新型PSPは液晶ディスプレイのコントラスト比、応答速度を高め、色域を広げたほか、反射低減技術を採用し、屋外など明るい場所でも画面が見やすくなった。「“美・画面”PSPだ」と同社のショーン・レーデンプレジデントは胸を張る。
新たにマイクを内蔵。Skypeなどの音声チャット機能も利用しやすくなるとしている。ビデオ出力機能は従来のプログレッシブ出力に加え、インターレース出力に対応した。
本体カラーは、従来からある「ピアノ・ブラック」に加え、「パール・ホワイト」「ミスティック・シルバー」の3色。カラーバリエーションは増やす予定だ。
4GバイトのメモリースティックPRO デュオや専用ポーチなどをセットにした「バリューパック」(2万4800円)も発売するほか、予備バッテリーとバッテリーカバーのセット「バッテリーパック」(5500円)など周辺機器も充実させた。
年末商戦に向け、新作ソフト同梱パッケージも発売する。「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」(バンダイナムコゲームス)や、「DISSIDIA FINAL FANTASY」(スクウェア・エニックス)同梱版など3タイプを、11月から12月にかけて発売予定だ。
PSPで直接コンテンツ購入も
「PLAYSTATION Store」でのPSP用コンテンツ購入は、これまでPS3やPC経由でしかできなかったが、秋からPSPで直接可能にする予定。サービスインと同時に「まいにちいっしょ」などPS3で人気のコンテンツをPSPにも無料配信する。
ネットに接続したPS3を経由し、PSPアドホック通信ができる機能も秋に提供する。「モンスターハンターポータブル 2nd G」などの対戦プレイが、遠隔地のユーザー同士でできるようになる。
「ソフトとハードのポジティブスパイラル」 8割がゲーム以外にも利用
エンターブレインの調査によると、PSPの1〜8月の販売台数は247万台と前年同期比189%。4〜8月だけでみると143万台で、同227%に伸びている。
PSPの国内累計販売台数は8月に1000万台を突破。07年9月の「PSP-2000」発売を境に急速に伸びたという。「モンスターハンター ポータブル 2nd」(カプコン)など人気ゲームとの相乗効果で「ポジティブスパイラルが起きている」とレーデン氏は胸を張る。
SCEJの調査によると、PSPをゲームにしか使っていないユーザーは16%しかおらず、8割以上がゲーム以外の用途に利用しているという。最も多いのが音楽を聴いているユーザー(69%)で、動画を見ているユーザー(58%)、写真を見ているユーザー(46%)、Webサイトを利用しているユーザー(39%)、テレビを見ているユーザー(25%)と続いている。
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