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Chrome対Firefox 3.1――MozillaがJavaScriptエンジンのベンチマーク公表
TraceMonkeyとV8とをベンチマークテストで比較したところ、TraceMonkeyの方が性能が上だったとMozillaのCTOがブログで発表した。
Firefox 3.1(現在はα版)に採用される新しいJavaScriptエンジン「TraceMonkey」とGoogle Chrome β版に採用されている「V8」とをベンチマークテストで性能比較したところ、総合的にはTraceMonkeyがV8を上回った――。Mozilla Corporationのブレンダン・アイクCTO(最高技術責任者)が9月3日、公式ブログで明らかにした。
アイクCTOによれば、Windows XP搭載のMac mini、Windows Vista搭載のMacBook Proを用い、それぞれTraceMonkeyとV8のSunSpiderによるテストを実施した。その結果、TraceMonkeyはXPでは総合で1.28倍、Vistaでは1.19倍、V8よりも処理速度が速かったという。
ビットバンギング、ストリング、正規表現のベンチマークではTraceMonkeyが上回ったが、再帰処理ではV8の方が上だった。Mozillaは現在まで再起処理に取り組む時間がなかっただけで、これから取り掛かる計画だとし、TraceMonkeyが開発を始めてからわずか数カ月しか経っていないことを強調している。
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