ケンブリッジ大学の研究者らが2000年に設立した英Plastic Logicは9月8日、「DEMOfall 08」カンファレンスにおいて、新型の電子書籍端末を披露した。製品名などはまだ決まっていないが、2009年前半に出荷開始する予定という。
同社が発表した電子書籍端末は、E Inkの技術を採用し、8.5×11インチ(21.5×27.9センチ)のレターサイズで、一般的なビジネス雑誌よりも薄く、軽量だという。
Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Adobe PDFなどのビジネス書式に対応し、新聞、雑誌、書籍などさまざまな媒体を読むのに適しているという。詳細な仕様は公表されていないが、PCなどに直接または無線で接続することが可能。
最も特徴的なのは薄くて大型なディスプレイで、ケンブリッジ大学で開発したディスプレイ技術を採用。低温で製造された柔軟なプラスチック基板上に、高密度のトランジスタアレイを形成しているという。
同社はまた、9月17日にドイツのドレスデン工場を稼働させ、新端末の製造を開始することを明らかにした。
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