ソニー「FLO:Q」にエド・はるみやゴルゴ 「ウィジェットを一般の人に」
ソニーの「FLO:Q」に、エド・はるみさんやゴルゴ13をデザインしたデスクトップウィジェットが登場。ウィジェットになじみのない一般ユーザーに認知を広げてユーザーを拡大し、“ウィジェット市場”を開拓する。
ソニーは9月11日、ウィジェット配布サービス「FLO:Q」(フローク)に、エド・はるみさんや「ゴルゴ13」をデザインした時計型デスクトップウィジェットを追加した。デスクトップツールになじみのない一般ユーザーにウィジェットを使ってもらい、“ウィジェット市場”を開拓する狙いだ。
100人のデザイナーが時計ウィジェットを公開する企画「FLO:Q×100Creator’s Watches〜 [Time is Design」の一環。エドさんやゴルゴのほか、「どこでもいっしょ」のキャラクターをあしらったものや、辛酸なめこさん、みうらじゅんさん、蛙男商会がデザインした時計など100種類を無料公開した。
FLO:Qのウィジェットは、Adobe AIRに対応した専用アプリ「ウィジェットマネージャー」に登録して管理するため、利用にはAIRとウィジェットマネージャーそれぞれをインストールする必要がある。
今回は、サイトでウィジェットを選んでクリックするだけで、それぞれのインストールや、ウィジェットのデスクトップへの登録ができるようにした。Adobe AIRやウィジェットを知らない一般ユーザーにも簡単に利用してもらい、ユーザー数拡大につなげる狙いだ。
ウィジェットを広告媒体に
FLO:Qでは昨年11月からウィジェット配布を始め、これまでに計4万ダウンロードあったという。年内に10万ダウンロードに増やす計画だ。
ウィジェットで広告を配信したり、ウィジェットからECサイトにアクセスできるようにし、アフィリエイト収入を得たり、有料ウィジェットを販売する――などの収益化手段を検討している。同社のPC「VAIO」と連携し、VAIOユーザー向けの情報配信や広告配信も検討中だ。
すでに他社のウィジェット構築・配布も請け負っており、味の素やJ-WAVE、ユニクロのウィジェットを配布中。年度内に30社のウィジェット配布が目標だ。ウィジェット構築の初期費用200万円から、サイト運営(ウィジェット配布)費用3カ月60万円からで配布できる。
「ウィジェットを提供する企業は、作って公開するだけで、作ったはいいが誰もダウンロードしてくれないケースも多い。FLO:Qならプロモーションや配布までできる」と、同社FLO:Qプロジェクト室の竹下直孝室長はアピールする。
同日の発表会にはエドさんとオリエンタルラジオの2人が登場。エドさんは「フローグー!」とFLO:Qを盛り上げ、エドさんのウィジェットは「デザイナーさんとトーキングー、ミーティングー」してデザインしたと話した。
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「YouTube」「Flickr」「はてなブックマーク」などのコンテンツをデスクトップ上に表示できるウィジェットを、ソニーが配布する。Adobe AIR対応の専用アプリで管理する仕組みだ。
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