セイサク君のいとこ「ムラタセイコちゃん」は一輪車で走る
一輪車に乗って走るロボット「ムラタセイコちゃん」を村田製作所が開発した。自転車乗りロボット「ムラタセイサク君」のいとこという設定だ。
村田製作所は9月24日、一輪車に乗ってバランスを取りながら立ったり走ったりできるロボット「ムラタセイコちゃん」を開発したと発表した。自転車乗りロボット「ムラタセイサク君」の父方の年下のいとこという設定。子どもたちの要望に応えて開発したという。
ボディは真っ白で、高さ50センチ、重さは5キロ。ワンピースを着て帽子をかぶり、かばんを背負った姿で、一輪車に乗って走る。
姿勢の傾きを検知する2個のジャイロセンサーで、腹部に組み込んだ慣性円盤と車輪の回転を制御してバランスを保ち、立ったり走ったりする。
障害物検知用センサーも搭載した。超音波を発信して障害物との距離を測定し、ぶつからないよう一定の距離を保てるという。Bluetooth通信モジュールも備え、頭部のカメラで撮影した写真をPCや携帯端末に送信するといったことが可能だ。
一般電子回路には、基準信号を発振するセラミック発振子「セラロック」など同社製の汎用電子部品を搭載した。
ムラタセイサク君の父方の年下のいとこで、9月23日生まれ・乙女座で幼稚園の年長さん、滋賀県出身――という設定だ。好きなことは「公園で一輪車の練習」、チャームポイントは「活発だけど照れ屋さん」、夢は「ムラタセイサク君と世界一周」という。
同社はこれまで子ども向けに、セイサク君を使って理科や科学の授業をする取り組み「出前授業」を行ってきた。セイサク君を見た子どもから「今度は一輪車に乗ってほしい」という声が多数あったため、セイコちゃんを開発したとしている。
「CEATEC JAPAN 2008」(9月30日〜10月4日、幕張メッセ)で実演する。
関連記事
- ムラタセイサク君、ワイヤレス充電システムをアピール
村田製作所ブースでは、あのムラタセイサク君が技術の進歩で近未来の生活がどう変わるかを紹介。エプソンと共同開発するワイヤレス充電システムもしっかりアピールしている。 - やっぱり「ムラタセイサク君」は凄かった
助走なしで坂道を上り、あざやかにS字カーブをクリア。そうかと思えば、今度はバックして車庫入れ。もちろん得意の不倒停止も披露する。ムラタセイサク君は今年もスゴイ。 - ウワサの「ムラタセイサク君」に会ってきました
補助輪なしで自転車に乗る「ムラタセイサク君」。曲がる、停まるは当たり前。地に足をつけることなく、タイヤだけでその場に静止できる。人間よりずっと器用なロボットを見てきた。 - “中”は村田です――CEATECで話題の人型ロボット「Morph」
CEATECの村田製作所ブースに,Bluetoothを使った遠隔制御のヒューマノイド(人型ロボット)「Morph(モルフ)」が登場,人気を集めている。その実際に動く様子を,動画を交えて紹介しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.